逃げるは恥だが役に立つ|1話ネタバレと感想。プロの独身男と秘密の契約結婚

2020年12月27日

2020年逃げるは恥だが役に立つ

大人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の2021年新春スペシャルが2021年1月2日(土)に放送されますね!

こちらでは新春スペシャルに先駆けて、第1話のあらすじをネタバレ込みでご紹介させていただきます。

けけけ契約結婚??
どういう2人なの?

そのための記事じゃない!
早速、一緒に物語を追いかけていきましょう♪

  

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『逃げるは恥だが役に立つ』第1話あらすじネタバレと感想は?

『逃げるは恥だが役に立つ』第1話ネタバレあらすじ

「これですか?会議資料です!データの集計を頼まれて。時給をもらっている以上は…時間内に最大限のパフォーマンスを心がけています!」

それは、あたかも某テレビ局Tによるとあるドキュメンタリー番組にインタビューをされている派遣社員の森山みくり(新垣結衣)25歳。

大学で心理学を専攻していた彼女は、なぜ今、派遣社員として事務をしているのか。

そんなK田さんのナレーションでみくりは語り始めます。

元々、企画や商品開発の仕事を探していたみくりでしたが、軒並みお祈りをいただき、就職浪人するよりはと、大学院に進んだものの…。

「甘く見てましたね…。文系大学院卒がこんなに就職できないとは…。」

そのため、派遣会社に登録したみくりは、今に至るのです。

『どうして私が…』そんな気持ちも持ちつつ、揉めないよう懸命に仕事をこなしました。

それでも、自分の今の自分の生活は『充実している。』そう信じて…いや…言い聞かせて。

「森山さん!」

この声で、現実へと帰ってきました。

もちろん、ここまでの流れは、全てみくりの頭の中…つまり妄想の世界です。

J熱大陸さんが、一派遣社員にインタビューにくるはずなどありません。

ところが…。

「クビですか?」

「契約終了って言ってよ。」

みくりは、突然の派遣切りにあってしまったのです。

契約終了までの1か月、みくりは色々考えました。

派遣は、いつクビを切られるかわからない。

でも、正社員となるとやりたい仕事か、ずっと頑張っていける仕事か…そんな考えが頭をめぐり、結局次が見つからぬまま、本日晴れて無職となったのです。

「まだ、抜け出せないかぁ…。就職フォビア!就職活動恐怖症!」

みくりは、就職活動で、散々なお祈りメールや手紙をもらい続け、どこか就職活動そのものに、恐怖心を抱いていたのかもしれません。

それを、伯母の百合(石田ゆり子)は見抜いていました。

みくりはバリバリ働いている百合を羨ましく思っていました。

さて、今日は、半休を取っていたはずの百合に呼び出されたみくり。

クール便の受け取りを今日中にしないと返送されてしまうのに、新しくついた部下2人に呼び出され、半休返上で出社しなくてはいけなくなってしまい、それをかわりに受け取る任務を任されたのです。

「ついでに掃除しとくね♪」

「ありがとう!」

百合の部屋は、仕事にまい進してきたキャリアーウーマンらしく、少々散らかり気味、どうせ来たのならと掃除をかってでたのです。

「はい!」

百合は、そんな可愛い・可愛い姪のみくりに、樋口一葉を1枚渡しました。

お留守番とお掃除のバイト代でした。

「ハリラスープ??」

みくりの母・桜が尋ねます。

今日、みくりが受け取ったのは、この冷凍スープでした。

お留守番のお礼にと少し、おすそ分けしてもらったのです。

仕事で忙しい百合は、通販で色んな国の料理を取り寄せるのが好きなのでした。

「僕はね、部屋が片付いてると嬉しいからさ、桜さんがね、お掃除が好きでよかったと思ってるんだ!」

唐突に話し始めたのは、父の栃男(宇梶剛士)です。

「ありがとう!栃男さん♡」

「何でいきなり。」

「お父さんの中では、繋がっているのよ♪」

恐らく、百合の部屋を掃除してきたという話とつながっているらしい栃男の話はこうでした。

知り合いのシステムエンジニア・津崎平匡(星野源)が、仕事が忙しくて家事代行を頼んでいました。

その仕事を、週1回の金曜日3時間、みくりにお願いをするというものです。

「え?」

ここで大事なのは、以下のポイントです。

テストにでるかもしれませんので、よ~く覚えておきましょう。

  • 週に1回家事代行にいくことは決定している。
  • それをみくりは聞いていない。

この2点です。

みくりは、別に家事代行という仕事に不満があるわけでありません。

時給も2,000円もらえるなら、むしろ高くて助かると思いました。

だけど、『顔も知らない男性の家』『家事をしに行く』という点を、年頃の娘である自分に何の相談もないわけですから、みくりが唖然とするのも無理はありません。

それでも、両親から『無職なんだから』の連発に、みくりは何も言えなくなってしまうのでした。

こうして迎えた、初めての金曜日。

みくりは努めて明るく笑顔で平匡の家のチャイムを鳴らしました。

玄関から出てきた平匡は…、硬直しています。

みくりの自己紹介に、しばしの無言のあと、ようやく自分の名を名乗りました。

もしかすると、まさかこんなに若いお嬢さんが来るとは思わず…、状況を脳内にインストールしていたようです。

「すみません。思いのほかお若くて…。」

「ご安心ください!中身は老けてますから♪」

みくりの冗談は、いまいち平匡には刺さらなかったようですが、早速家事代行について、中身を確認しあいます。

以前は、家事代行の会社と契約をしていたのですが、スタッフにゴミを漁られてしまい、そのクレームを伝えた所、今度は四角い部屋を丸く掃くタイプの大雑把なスタッフをあてがわれたのです。

そんなこんなで、スタッフをチェンジに次ぐ、チェンジを繰り返す後、合う人を見つけるのは大変だとうっかりこぼした愚痴に栃男が、『うちの娘は掃除に長けている』と熱心にプレゼンをしてくれたのだといいます。

「これ、今日の分の料金です。」

「前払いですか?」

平匡の考えはこうです。

続けてきてもらうかは、今日の部屋の出来で決めるということ、そして、ダメな場合に、二度と顔を合わせなくても済むように、今日は前払いという形をとるというのです。

確かに、断るときは気まずいものですからね…。

「不快にさせたら、すみません。」

平匡は、一方的な言い方に、みくりが気を悪くしたのではないかと、一瞬心配になりますが…。

そんな心配はご無用!

みくりは、そんな合理的な考え方が大好きなのです!

「素晴らしいです!指示も的確で、大変よくわかりました!」

これまでの上司にはない、的確な指示や注文で、仕事がしやすそう。

そんな気持ちを抱いたのかもしれません。

逆に、平匡は、女性からこんな返しがくるとは思っていなかったのか、少しびっくりしていました。

少々、ドギマギした表情を浮かべ、会社へと向かいます。

「いってらっしゃい!」

みくりは、そんな平匡を、元気な声で送り出します。

それさえも、平匡にとっては、慣れないことだったのかドギマギと出かけていきました。

「よし!」

みくりは、家事が仕事になるとは思っていなかったし、大学で学んだことは今一つ活かせていないけれど、これはこれで楽しいかもしれないと、掃除を始めるのでした。

さて、一方で、百合は新しくついた部下2人の間に挟まって大変でした。

堀内柚(山賀琴子)の最初の連絡で時間を間違えていたが、資料には正しい時間が記載されているため、訂正連絡をしていなかった。

梅原ナツキ(成田凌)、最初の連絡だけを見ていて、資料に目を通していなかった。

そもそも間違えた柚が悪いと主張するナツキと資料の情報を見てないのが悪い主張する柚。

お互いに、相手が悪いと譲りません。

百合は、そんな一触即発な2人を制止します。

「ストップ!そこまで!」

柚には、間違えた自覚があるのなら、きちんと訂正連絡をすることを。

ナツキには、自分も正しい時間は伝えていたはずなのだから、覚えられないならメモを取ることを。

伝え、両成敗という形で、次から同じミスをしないようにその場を収めました。

「さ!お腹空いた!食べよ!」

きちんとお説教したらば、尾を引かないのが、百合のいいところです。

3人は、お料理の前に手を合わせ、食事を始めようとした…その時でした。

「じゃあ、風見さんは私と結婚するつもりはないってことですか??」

何やら、真後ろでは消化に悪そうな話が始まっています。

「結婚って何のメリットがあるのかな?」

風見(大谷亮平)と呼ばれた男は、相手の女性に持論を繰り広げます。

今まで自分一人で決められていたあれこれを、双方の同意で行わなくてはいけなくなるという面倒をしょい込むことになると。

自分といるのが面倒だといわれたように感じた女性は、そこをツッコみますが…。

「君のことは好きだし、一緒にいる分には楽しいよ。…でもさ…。無くても困らないものをわざわざ買う?」

そう言い残して、女性を残し、さっさと帰ってしまいました。

「サイコーですね。」

「いや、最低だろ。」

ここでも、柚とナツキの意見は真っ二つ。

「私は…ああいう口の達者なイケメン苦手。」

そう苦笑いを浮かべるのでした。

さて、さて、平匡はというと…。

1人、コンビニめしでランチタイムです。

そんな平匡の両脇にやってきたのは…。

「何だ、なんだ津崎くん!今日もわびしいね~!」

上司の沼田(古田新太)と同僚の日野(藤井隆)です。

沼田は手製の弁当、日野は愛妻弁当を自慢してきます。

「そうだ!明日から、津崎くんの分も!」

「結構です。」

「瞬殺だね~。」

そこに入ってきたのは、先ほどの口の立つイケメン・風見です。

まさかの、風見は平匡の同僚でした。

「彼女の機嫌なおったぁ?」

「え?なんで知ってるんですか??」

「ん~?風見くんの服にとーちょーきしかけてるからぁ♪」

沼田の言葉に、どん引く平匡と日野をしり目に、冗談だと告げる沼田です。

「どうして、女性って結婚したがるんでしょうね…。」

そんな風見の言葉を愛妻家の日野は信じられないといった様子で、結婚を勧めます。

「めっちゃハッピー♡だよ!」

「日野さんはね(笑)」

「津崎くんは?」

「僕からは…、…最も遠い出来事ですね。」

その頃のみくりは、窓拭きをしていました。

坂の上にある平匡のマンションは、眺めがよく、みくりは思い切り背伸びをしました。

「お~い!」

その背伸びの手を上げたのを、マンションの下にいた子どもが自分に手を振ってくれたと思い、みくりを呼びました。

みくりは、そんな可愛いちびっこに手を振り返します。

その子どもの両親らしい男女は、そんなみくりにお礼の会釈をし、3人並んで歩いていきました。

みくりは思いました。

『結婚…そういう名の永久就職をしてしまえば…。職探しスパイラルから解放されるのか。』

もちろん、それが根本的解決になるとは思っていませんでした。

その時、みくりはベランダに置いてある椅子の上に、何やら黄色いつぶつぶが撒かれていることに気が付きました。

特に何も考えず、椅子が汚れているから、掃除をしておこう。

そんな気持ちでみくりは椅子を拭くのでした。

その夜、みくりは百合の部屋を訪れ、女子会です!

おつまみを手際よく作りながら、みくりは家事代行の1件を百合に話します。

百合も、やはり嫁入り前のお嬢さんであるみくりが30過ぎの独身男性の家に一人で行くことに難色を示します。

しかし、当のみくりはというと…、一度顔を合わせ、草食男子風の平匡を見知ったため、特に気にはしていませんでした。

百合は、逆に見た目が草食男子な方が、中身が何を考えてるかわからなくて苦手だとばっさり。

みくりが少しだけ困った顔で百合を見ると、百合は言いました。

「あ!だから、百合ちゃんは独身なんだよって思ったでしょ~!」

みくりは、脳内であのJ熱大陸を流し始めます…、ところが百合は、また別の番組を混ぜてきます。

鼻をひくひくっと動かして…。

「ただ一つ違ったのは~?百合ちゃんは、しょじょだったので~す♪」

みくりの頭には、『?』が一杯です。

「え?知らないの?『奥さまは魔女』のパロディーじゃな~い!」

さすがのみくりも知りませんでした。

「あ~あ。こんなことなら、深く考えずに結婚しとけばよかった~…。バツイチの方が暮らしやすかったかも~。」

百合は、この年まで独身でいることで、周囲から色々詮索されることを疎ましく思っていました。

それでも、自分は充実した人生を歩んでいるから、同情はノーサンキューだと笑います。

みくりは、そんな百合を羨ましく思っていました。

その時、みくりの携帯が鳴りました。

メールを見た途端、みくりの表情はぱぁっと花開きます。

「採用されましたぁ!」

そんなみくりを見て、百合も一緒に、喜ぶのでした。

早速、翌週の金曜日も平匡の家に向かいました。

今日は、簡単な掃除と洗濯を頼まれたみくり。

やっぱり、頭の中にはJ熱大陸が流れているみくり。

そういえば、予め下着が省かれているなぁ…そんなことを思ったのでしょう。

自分は、父親のパンツだって洗濯するのだから、気にしないのにぃと。

週に1回3時間、月収にしてみれば、2万円ちょっと。

それでも、みくりはこの仕事が楽しくて、一生懸命働いていました。

いつも時間内で最高のパフォーマンスを。

頼まれたところよりも1か所多く掃除をするようにしていました。

そんな、見えない努力が大切だと思っていました。

「それが、私の流儀…。プロフェッショナルです。」

おや、他の番組も脳内に流れ始めたようですね。

そして、仕事を依頼している平匡にも、今までの家事代行とは違う感情が芽生え始めていました。

みくりの置いていったメモに書き添えられた『お仕事、お疲れ様です。』の文字にほほえむ平匡。

しかし、そんな生活を揺るがすような出来事が起こりました。

「僕ねぇ?どちらかというと田舎の方が好きなんだぁ。」

それは、こんな栃男の一言で始まりました。

また脈絡のない話だ。

みくりはそう思っていました。

しかし、この次の一言で、状況は一変するのです。

「契約してきた!館山の古民家♪」

急に、そんなことを言いだした栃男。

つまりは、定年を迎えたら、館山に引っ越す。

そう言い出したのです。

しかも、1か月後には、この家を引き払って。

みくりは、引っ越してもそうでなくても構わないといいますが、別荘地に就職先など望めません。

それでなくとも、1人暮らしするお金などありません。

「いつまでもあると思うな親と家!」

そして、それは、平匡の家の家事代行を辞めなくてはいけないことも意味していました。

そこからすぐの平匡の家に行く日、みくりの足取りは重たげ、ふと平匡の部屋のベランダを見上げると、鳥が入っていくのが見えました。

平匡に尋ねると、近所で逃げ出したらしいジュウシマツが時々やってくるので、エサを置いていたのだといいます。

それは、先日、みくりが椅子の汚れだと思って拭いてしまったものでした。

「最近見かけないから、心配してたんです。元気そうでよかったぁ。」

恐らく、みくりがエサを拭いてしまったからでしょう。

でも、そのおかげで、ずっと能面のようだった平匡の笑顔を見ることができました。

それを嬉しそうに見つめていると、照れたようにまたいつもの仏頂面に戻ってしまいました。

「それでは、僕は仕事に。」

そういって、出勤する平匡をみくりは引き留めました。

両親の館山行きの話をしなくてはいけないからです。

みくりは、館山について行くならば、通勤時間の問題で平匡の家に通うことはできません。

館山について行かないのなら、平匡の家の家事代行だけでは、生活することができません。

どちらにしても、詰んでいるのです。

平匡は、家の事情であれば、それはしょうがないと気分を害することもなく、受け入れてくれました。

「すみません。今月いっぱいは、働かせてもらいます。」

「…網戸…。」

平匡は、ふいにつぶやきました。

「網戸…掃除しましたよね?」

指示以外のことをしたことで気分を害したのかと、みくりはすぐに謝ります。

「あ…、そうじゃなくて…。土曜の朝、カーテンを開けたら、部屋の中がいつもよりも明るくて…。何でだろう?って思って…。『あ…網戸だ。』って…。『網戸がキレイなんだ。』って気が付いて。」

みくりは感激しました。

誰にも気づかれなくてもいいと思っていた、心がけ。

時間内に、頼まれたところよりも、1か所多く掃除をする。

それに気が付いてくれた平匡に、みくりは感激したのです。

「すごく…気分が良かったんです。ありがとうございました。森山さんに、家事をお願いしてよかったなって思いました。できれば、ずっと続けて欲しかったです。」

「私もです…。いっそ住み込みで働きたいくらいです!」

そんな突拍子もないことを言うのは、栃男の血でしょうか…。

「いや…さすがに…その…嫁入り前の娘さんを…その…。」

「なら、いっそ結婚してわ?家事代行スタッフを雇うような感覚で、就職としてのというか…、契約結婚みたいな?」

あまりのことに、さすがに平匡は言葉が出てきません。

みくりも、自分がとんでもないことを言ってしまったという感覚が、頭の中にインストールされていき、一気に我に返りました。

平匡に二の句を告げさせず、遅刻してしまうからと会社へ送り出しました。

玄関を閉めて、1秒…。

みくりは自分が言ってしまったことを、激しく後悔しました。

それもこれも、数日前に、友人の安恵(真野恵里菜)と話したことが原因だと思います。

旦那の浮気疑惑で、実家に帰ってきていた安恵とランチに出かけたみくり。

十中八九クロだと言い切る安恵は、仕事をしていた3年間はキャリアになるが、専業主婦の3年は何も残らないといいます。

それでも、旦那の世話をしてきたというのに…。

「浮気してる男の下着を洗ってやるなんて意味わかんない。」

しかも、旦那の稼ぎでは、養育費はおろか慰謝料さえ払えないだろうと思うと、その重圧がのしかかります。

その時に、みくりはふと主夫労働の対価を考えると年収300万円ちょっとになることを思い出しました。

その時、思い付きで『家事を得意としている女』『家事労働を欲している男』のマッチングはどうかと、冗談を言っていたのです。

つまりは、契約主と労働者として、給料が発生する契約結婚だというのです。

そんな冗談を、思わず口走ってしまいました。

平匡に対して、とんでもないことを言ってしまったと思ったみくりは、お詫びに大掃除をすることにしようと決意するのでした。

さて、切り替えられないのは平匡です。

つい、今朝のみくりの言葉を思い出しては、手が止まってしまいます。

沼田にもばれてしまうほどに。

「いっそ、俺に相談してみない?」

最初は拒否していた平匡でしたが、押しに負け、知人の話ということで、聞いてみます。

「『ならいっそ、結婚しては?』という言葉には、どういう意味があると思いますか?」

沼田は率直に、ややマイナスな意味合いが含まれていると思うことを告げます。

「そういうタイプじゃあ…ないんだよな…。」

これでは、自分の話だと言ってしまったのも同然です。

どうしようとあわあわしていたところに、営業の人間がやってきました。

平匡にとって、救いの手だったかどうかはわかりません。

なぜなら、営業のご機嫌取りによって、降りかかってきた恐ろしい仕様変更と変わらぬ納期だったのですから。

それも…ただ今の時刻は…この会社の定時でございます。

そこからは、怒涛の忙しさでした。

食事をとる暇も惜しむほどの忙しさです。

何日も泊まり続け、皆、精も根も尽き果てていました。

ただ一人、平匡だけは、疲れを顔にも出しません。

そして、何とか納期に間に合わせることができました。

皆が歓喜に震える中、先輩のご機嫌取りを一人押し付けられた営業の若者も、平身低頭の勢いで、お礼を言いました。

「しっかし、お前さらっさらだな。」

沼田は、風見に言いました。

「俺ら、こんなにベタベタなのに。」

「ぼく、入浴しないと駄目なタイプなんで!」

この忙しいなかでも、買い出しなどの隙に、きちんと入浴を済ませていたらしい風見は、ひとり爽やかBOYでした。

そして、やっと帰ることのできた金曜日。

今日は、みくりが家事代行に来る日でした。

みくりは、先週の1件をできるだけ顔に出さぬようにしてチャイムを鳴らしますが、応答がありません。

不安になりました、平匡に見限られてしまったのではないかと…。

ショックのみくりは、『ユートピア』口ずさみ、1人J熱大陸を始めかけていました。

あと2回の家事代行…きちんと務め上げたかった…しかし、自分が変なことを言ってしまったから、平匡に解雇されてしまったのだと…思っていました。

その時!

キーッと音を立てて、平匡の家の玄関が開きました。

「…も…森山さ…ん…。」

赤い顔をした平匡が、せき込んでいました。

「風邪ですか!?」

「ちょっと無理を…今日は、会社も休みましたので…。」

「何かお手伝いは?」

「いえ…。慣れてますから。あ…これ…こちらの都合なんで…今日の分。」

「いただけません!ゆっくり休んでください。」

「…すみません…。」

みくりは、平匡を心配しつつ、部屋を後にしました。

自宅に戻ると、引っ越し準備に明け暮れる両親と、着物を引き取りにきたという百合がいました。

桜は、館山に行けば、もう着ないだろうからと、まだ着る機会のありそうな姉の百合に着物を引き取ってもらったのです。

みくりと百合は、何だかんだと仲の良すぎる栃男と桜を見ています。

百合は言います。

「いいわよねぇ…。あの二人。誰からも選ばれない人生より…いいじゃない?な~んてね。」

そんな百合に、桜は百合のことを羨ましいと思っていたことを伝えました。

すると、ニコリと笑った百合は言います。

「知ってた。無いものねだりよね(笑)…あれ?バイトは?」

みくりは、平匡が風邪をひいていたため、今日は無くなったことを話します。

「変なとこ律儀よね~!メールしてみたら?一人で病気すると買い物とか案外大変なのよ~!」

1人暮らしの先輩・百合からのアドバイスに素直に従い、メールしてみることにしました。

するとびっくりするスピードで返事が返ってきました。

風邪薬とアイスクリームを頼まれたみくりは、買い物を済ませて、ほんの数時間前にいた平匡の家まで戻ってきました。

チャイムを鳴らすも、応答はありません。

しかも、玄関のカギは開いています。

ひとまず声をかけて、中に入ってみると、リビングで平匡が倒れていました。

驚いて呼びかけるみくりの声に、何とか応答した平匡。

「み…水…。」

そこはみくり心得ています。

他にもスポーツ飲料など、病気に必要なものを買ってきていました。

「常温です!あ…汗びっしょり、着替えてベッドに入りましょう!クローゼット開けても構いませんか?」

1つ1つ確認しながら、看病を進めるみくり。

着替えまで済ませると、平匡も少し落ち着いたようでした。

「アイス…バニラとチョコ、どっちがいいですか?」

「…バニラ…。あ…買い物の代金、そこに財布があるので、取ってください。」

「え?直接いただいちゃっていいんですか?」

「森山さんは信用してるので。」

思いがけない平匡の言葉に、みくりは少し嬉しそうな表情を浮かべます。

「あ…あと…その…今日のお給料はお支払いするので…え…っと。」

何だか言いづらそうにしている平匡の気持ちを察したみくり。

「わかりました。お手伝いが必要な時は、声かけてくださいね!」

しばらく、そのまま残ることにしました。

病気は、人を心細くさせますからね。

みくりは、洗濯ものを持って、部屋を出る瞬間、アイスクリームをそっと食べ始めた平匡を見て、ニンマリと笑いました。

普段クールにしている平匡の弱っている姿に萌えていたのです。

それから、夕方になる頃まで眠っていた平匡は、台所からみくりがネギを刻む音で目を覚ましました。

平匡は、その音に、とてつもなく癒される思いでした。

その音に聞き入っていると、突然、部屋がノックされました。

慌てて、狸寝入りを決め込んだ平匡。

そっと、土鍋を持って入ってきたみくりは、平匡の熱の塩梅を見るべく、少しだけ頬に触れました。

その行動に動揺した平匡は、目を開けてしまいます。

「起こしましたか?」

「いえ。」

「熱もだいぶ下がったみたいですね。」

それから、みくりの作ってくれたお粥を食べ、その味に顔がほころびました。

こうして、暗くなるころには、すっかり熱も下がったらしい平匡。

みくりも帰ることにしました。

「森山さん。」

そんなみくりを、平匡は呼び止めました。

何やら、何かを言いたげなのに、中々言い出せない…そんな顔をしています。

少し待っていると、やっと平匡は、口を開きました。

「あの…森山さんは結婚できると思います。」

みくりは、掃除もできる、料理もおいしいし、気遣いもできる。

そんなに褒めちぎられて、みくりは先週の結婚発言も相まって、少し動揺していました。

平匡は、みくりなら、まだ若いし婚活をすれば、十分結婚できると思うと告げました。

「ごめんなさい!あの…結婚がしたかったわけじゃないんです。」

みくりは、平匡にこんなことを言わせているのは、自分のせいだと自覚していました。

「契約結婚にこだわりが?」

「それも違うんです。」

みくりは、これまでのことを平匡に話しました。

大学卒業時も、大学院修了時も就職活動が全敗だったこと。

派遣先でも、自分ともう一人の派遣社員を天秤にかけられて、選ばれなかったこと。

それでも自分は自分なりに頑張ればいいとわかってはいること。

そして、そんな時、平匡が、自分がそっとしておいた網戸の掃除に気が付いてくれたり、家事を褒めてくれたり、もっと続けてほしかったと言ってもらえたこと。

誰かに選ばれ、認めてもらい、必要とされたことが嬉しくて…。

そんなことを、平匡に伝えました。

みくりは、突拍子もない発言をしてしまったことを平匡に謝りました。

「忘れてください。」

そういって、笑いました。

家事代行はあと1回。

最終日を迎えました。

今日を最後に来ることはない平匡のマンションを見つめ、みくりは寂しげです。

栃男から預かった手土産を渡しながら、最後の挨拶をするみくり。

しかし、平匡はその手土産を手に取ろうとはしません。

みくりは、不思議そうに、困ったように平匡の方を見ました。

平匡は、真剣な面持ちです。

「座ってもらえますか。」

何だろうと思いつつ、椅子に座ると、早速今日のお給料が手渡されました。

「試算してみたんです。」

  • 家賃水道光熱費を折半した場合の収支
  • 食事を作ってもらった場合と外食をする場合の比較
  • 毎週家事代行を頼んだ場合の比較
  • OC法を用いた専業主婦の年間無償労働時間から換算した年収から時給を割り出し1日7時間労働とした場合の月給
  • そして、その月給から生活費を差し引いた手取りの金額
  • 健康保険や扶養手当を有効利用した場合の試算結果

何やら、ずらずらと資料が出てきました。

「これは事実婚の提案です。」

事実婚とは、簡単に言うと…。

  • 婚姻届を出さない(戸籍の異動をしない)
  • 同居して生計を同一にする。
  • 住民票を移す

そんな、夫婦の形です。

平匡は、みくりの言葉を真剣に受け止め、色々と考えたのです。

財布からお金を取って構わないと言えるほど信用したみくりに給与を支払い、家事をやってもらうには、どうしたらいいかこの1週間で考えたのです。

「諸条件は、まだまだ詰めなくてはいけませんし、森山さんが良ければなんですが…。」

「やります!雇ってください!」

だいぶ食い気味に、みくりは答えました。

「では…。」

みくりの返事に、細かいことを詰めるべく立ち上がった平匡の出鼻をくじいたのは、見栗の叫び声です。

「あ~!荷物!」

そう、今日は、もう館山に引っ越す日だったのです!

みくりの荷物もどんどん積まれようとしているのを、2人で止めに行きました。

勢いのまま、一緒に来てしまいましたが、さて、栃男と桜に会って、自分はなんと言えばいいのか…、急に冷静になってそんなことを、あわあわと考え始めます。

時間は有限、バスは最寄りのバス停に到着しました。

栃男と桜は、突然帰ってきたみくり、それに付き添う平匡を見て驚きました。

そして、もしかしてと期待する顔になりました。

結局、平匡は、最近の結婚の挨拶をググる暇はありませんでした。

「お嬢さんを!…ぼくに!…く…ひと月半お貸しいただきありがとうございましたぁ!」

ずっこける栃男と桜、みくりは覚悟を決めて言います。

「結婚しようと思って!津崎さんと。だから、館山には…。」

そこまで行って、みくりは口が止まりました。

玄関の前で、突然の結婚宣言にわなわなと震える百合が立っていたからです。

「結婚…!?あんた、どこの馬の骨よ~!!!みくりを幸せにできんの~!?」

突然、平匡に掴みかかる百合を懸命に止めます。

「津崎くんは、真面目な青年だよぉ~?」

「真面目な青年がバイトに手を出すの!?」

「出されてないから!」

それもそれで、おかしいと思ったみくりは、そういうことにしようかと思った矢先。

「まさか、デキ婚!?」

「すみません。」

「いや、このタイミングでの謝罪は逆効果です!」

「すみません!」

何だか、ややこやしい展開ではありますが、ひとまずみくりが逆プロポーズをした格好をとることにして、取り急ぎ結婚を許してもらおうと頭を下げます。

元々、結婚はハッピーな考えの2人、反対するはずもありませんでした。

むしろ、心の中は、夫婦水入らずで過ごせるとご機嫌だったかもしれません。

こうして、みくりは最低限の身の回りのものだけを携えて、平匡のマンションに越していきました。

両親の挨拶や式をどうするか、職場での伝え方はどうするか、まだまだこれから考えることは山積みですが…。

ひとまず、平匡に主婦として、正式に雇用されることとなったのでした!

『逃げるは恥だが役に立つ』第1話の感想

 

初回放送の時も、リアタイしてたんだけど…
やっぱ面白いわね(笑)
ちなみに、2回やってる再放送も、結局全部見てるって言う(笑)

それだけ面白くて人気だからこそのSPドラマだよね!

でも、今になって、気になった点が一つあるんだけどね。
就活問題で、館山に行ったら、今より仕事が見つからないんじゃッっていう不安の時にね、どうしてひとまず百合ちゃんとこに居候案は出なかったのかしら。

…確かに!
家賃の代わりに家事をしながら、就活して落ち着いたら、ちゃんと出て行くからみたいなところをきっちり決めておけば、嫌とか言わなそうなレベルで溺愛してるのに(汗)

そんなこと言ったら、ドラマが始まらないから、こんな野暮なこと言っちゃだめだと思うけどね(汗)

そうだね!
しかし、実在の番組を擦りまくりだね(笑)
ナレーションとかBGMとか本物だし(笑)

それは、当時も話題になっていたわよ!
とりあえず出てきたのは…

・情熱大陸
・プロフェッショナル~仕事の流儀~
・奥様は魔女

かしらね♪

あの脳内トリップ力も、ある意味では突拍子もなさかもしれないわね!

上手にトリップすることで仕事が頑張れるなら、全然問題ないわよ!
合理的じゃない?
そんな合理的さ加減が、みくりと平匡は合ったんでしょうね~♪

そうだね!OC法まで用いた資料には恐れいったよ。

というか、その『OC法』って何なの?
オープンキャンパス?

それは違う(笑)

そりゃそうよね(笑)

『機会費用法』っていって、無償労働の貨幣評価について内閣府が出した調査結果があるんだよ!

英語で言うと『opportunity cost』だから、その頭文字をとって『OC法』って言うんだよ!

時間の使用・消費の有益性・効率性にまつわる経済学上の概念で、複数ある選択肢の中から、最大利益を生む選択肢とそれ以外の選択肢との利益の差の事を言うんだ。

詳しくはWikipedia内閣府の調査結果があるから、興味がある人は見てみてね!

が…頑張る!

逆に私が気になったのは、百合ちゃんがお取り寄せしてた『ハリラスープ』が気になったよ!

料理のことなら、お任せよ!
知識だけだけどね(笑)

知ってる(笑)
でも、いつものごはんも美味しいよ?

ありがとう♪
『ハリラスープ』って言うのはね、モロッコの定番料理でお肉や豆が入った具沢山なトマトスープのことをいうの!

トマトかぁ…

参謀は食べられないわね(汗)
私も玉ねぎが入ってるからダメだなぁ。

夫人は体質的にダメだね。

ちなみにこちらの料理は、漫画とドラマ「孤独のグルメ」でも紹介されてるのよ♪

漫画なら2巻、ドラマならシーズン5の3話に出てくるから気になる人は見てみてね♪

孤独のグルメって聞いたら、お腹空いてきたよ。

それは大変!
逃げ恥は2話以降もみくりのつくるご飯が美味しそうなのよ!

こりゃ、視聴の際はおやつが必須だね(笑)

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感想(1件)

『逃げるは恥だが役に立つ』第1話を見た人の反応は?

ガッキーが可愛い多すぎ(笑)
実際、大学院出てるくらいで、あの二択なら、成長する会社は普通みくりを残すよね(笑)

自尊心を傷つけられた誰かがいるのよ。例えば、あのタンブラー洗わせてた人とか(笑)
でも、確かにあんなに家事が苦じゃないなら、この流れは一つありよね。

お互いが納得してるなら、何の問題があろうかと。
結果、そこに愛が生まれたら、それはそれでいいじゃない(笑)

平匡さんみたいに、基本理性がちゃんとある人じゃないと成立しないだろうけど(汗)

風見さんの言いたいことの理屈はわからんではないけど、あんな付き合い方してたら、いつか刺されそうで心配。

それはあるわね(笑)

『逃げるは恥だが役に立つ』第2話の予告あらすじ

晴れて、専業主婦として “就職” することになった森山みくり (新垣結衣)。

雇用主である夫・津崎平匡 (星野源) との “契約結婚” が周囲にバレないようにするには、細心の注意を払わなくてはならない。

ただの雇用関係のため、披露宴や挙式を避けたい2人だが、早速 「結婚式を挙げないことを周囲にどう説明するか」 という問題が浮上。

みくり達は、双方の親族を説得するため、突然の結婚宣言に不信感を抱いているみくりの伯母の土屋百合 (石田ゆり子) をはじめ、みくりの父・森山栃男 (宇梶剛士)、母・桜 (富田靖子) や津崎の父・津崎宗八 (モロ師岡)、母・知佳 (高橋ひとみ) らを集め、両家の顔合わせを行う…。

百合や両親の反応を受け、「結婚」 ということの重さを改めて知ったみくり。

そんなみくりに対し津崎は、嘘だとしても 「結婚」 することにより両親を安心させることができたと言い、“逃げるは恥だが役に立つ” ということわざの意味をみくりに語る。

初めての共同作業として最初の課題を乗り越え、2人の距離は、ほんの少し近づいたかのように思われた。

しかし、雇用主と従業員としての距離を保ち、これ以上互いに踏み入ってはいけないという葛藤も抱きながら一つ屋根の下に眠る2人であった。

そんな中、みくりに送り出され会社に向かった津崎は、後輩の風見涼太 (大谷亮平)、同僚の沼田頼綱 (古田新太)、日野秀司 (藤井隆) らに、「新婚生活」 についての質問攻めに合う。

勘の鋭い沼田から、結婚したのにも関わらず 「恋するオーラ」 が無いと言われ、戸惑いを隠せない津崎。

早くも窮地に立たされ、勢いで、津崎家に興味津々の日野を家に招くと約束をしてしまい !?

出典:https://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/story/story02.html

まとめ

現段階では、雇用関係の2人!
まだまだ色んな事件が起きそうだね!

逃げるは恥だが役に立つ!2021新春SPまで、あと『6日』
明日も、一緒に物語をおさらいしていきましょうね♪

 

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