ばけばけ｜10週048話ネタバレと感想。トオリ、スガリに曇る瞳【朝ドラ】

前回は、寒さに倒れてしまったヘブンを錦織が必死に支える姿が描かれましたね。弱気な言葉を口にするほど追い込まれた彼を、トキがどう支えていくのか…そしてリヨの思惑はどこへ向かうのか。今日の物語は、さらに人間模様が深まっていきそうです。

いや～あのカメラワークは本当に絶妙だったわ。錦織は怒るでもなく、ただ背中を向けて正座しているだけなのに、画面の構図が「存在感を消す錦織」と「慌てる小谷」を同時に見せてくれるから、余計に面白い。

小谷としては「早く戻ってきてほしい」とヘブンを励ますつもりだったんだろうけど、結果的に比較発言がバレバレで、視線が泳いでトキにちらっと目をやる姿も人間臭かったなぁ。見舞いに来たのに居心地悪そうにしているのが逆にリアルで、場の空気を壊す感じがよく出ていたよね。錦織のチベットスナギツネ顔が手前に映り、その奥で小谷が慌てる構図は、視聴者に「おいおい！」とツッコミを誘う仕掛けだったと思う。

そうそう、トキの「自分の看病が足らず亡くなってしまったのでは」という思いが漏れてしまったのは切なかったね。ヘブンに微妙に伝わってしまって「自分死ぬの！？」って反応されるのも、言葉の壁があるからこそのもどかしさ。

慌てて「死ぬわけじゃない」と否定するトキの姿は、雇い主以上の気持ちがあるように見えたよ。文化の違いに困惑しながらも、親愛の情が芽生えているのが伝わってきたなぁ。小谷が英訳して橋渡しをする役割を果たしていたのも、彼なりに存在感を示そうとしていたんだろうね。けれども、彼の役割が皮肉にも「通りすがりの異人」という言葉を伝えることになったのは、場の空気を一気に変えてしまった瞬間だった。

ほんとにね…あの曇った表情は忘れられないわ。近づいているように見えた二人の距離が、言葉一つで揺らいでしまうのが切なかった。

普通に今日の流れを見ていたら、久保田早紀さんの『異邦人』が頭に流れてきちゃったのよ。「あなたにとって私、ただの通りすがり」というフレーズが、まさにこの場面に重なって聞こえてきた感じ。サブタイトル『トオリ、スガリ』、ヘブンの「通りすがりの異人」発言、そして『異邦人』の歌詞が三重にリンクして、物語の空気と歌のイメージが見事に重なった。こういう仕掛けがあるから、ドラマの感想も厚みを持って語りたくなるのよね。

トキとしては、怪談に興味を持ってくれる人に出会えたこと自体が嬉しいんだよね。自分の好きなものを共有できる相手がいるっていうのは、心が弾む瞬間だもの。だからこそ「本当に好きなんだなぁ」っていう小谷の言葉は、彼女の姿を見て自然に出たんだと思う。

ここでの「本当に」という言葉が、トキにとってはちょっと引っかかるんだけど、視聴者からすると小谷の気持ちが素直に出てしまった瞬間にも見える。怪談の本を開いて嬉しそうにしているトキの表情は、まさに子どものように純粋で、そこに小谷が寄り添おうとする姿が重なって、二人の関係が少しずつ動き出しているのを感じさせたよね。

そうだねぇ～。リヨはヘブン好き～っていう気持ちは強いけど、ヘブンが好きな物に対しては自分が興味ないときは冷めた感じを見せることがあるよね。多少できることは渋々ながら披露しているけど、そこに積極性はあまり感じられない。だからこそ、小谷の「これから好きになれたら」という言葉は、トキに寄り添おうとする気持ちが素直に出ていて好印象だった。

トキも「休みがあまりないから待たせるかもしれない」と前置きしつつ快諾するあたり、彼女の誠実さが伝わってきた。二人のやり取りはまだぎこちないけど、互いに歩み寄ろうとする姿勢が見えて、そこに温かさを感じたなぁ。

そうねぇ…離婚歴あり・借金あり・婿入りということで、条件がシビアなのは確かだものねぇ。だからこそ松野家が前のめりになると、あまりいい結果にならなそうな予感が強い。

銀二郎の時もそうだったけど、この一家が浮足立つと、どうしても現実とのギャップが出てしまうんだよね。普通に考えれば、小谷の両親が難色を示す可能性も高いし、簡単には進まないだろうなって思う。とはいえ、トキと小谷のやり取り自体は純粋で応援したくなる部分もあるから、家族の過剰な期待と二人の歩み寄りのバランスがどう描かれていくのか、すごく気になる展開だったわ。

アバヨ、言われてたもんね（笑）。まぁ、ヘブンからすれば「自分の見舞いに来たんじゃないんかい！」って思うのも当然だよね。熱で頭が回らない中で、うるさく楽しそうに話していたら、そりゃ怒りたくもなるわ。

で、小谷が追い出されて看病するのはトキ。ヘブンも熱で朦朧としているから、思わず英語で「松江の冬は毎年こんなに寒いのか？」って聞いちゃうのも自然な流れ。ここでのやり取りは、言葉が通じきらないもどかしさがすごくリアルに描かれていて、見ていて胸がきゅっとしたなぁ。

何を聞かれたかを理解したトキも、ヘブンに伝わりそうな日本語をチョイスして懸命に説明する感じが良かったなぁ～！外国語を学ぶ時は、その国の人に恋するのが一番早いって聞いたことがあるけれど、こういうことかなぁって思ったよね。

相手に伝えたい気持ちが強いからこそ、言葉の壁を越えようとする努力が自然に生まれる。トキの「この冬は特別寒い」という説明も、シンプルだけど心を込めて伝えているのが分かるし、ヘブンもそれを理解しようとする姿勢が見えて、二人の距離が少しずつ近づいているのを感じさせたよ。

まぁ、言語的に自分なんかよりずっとコミュニケーション取れている＝近いって思う相手がたくさんいるからねぇ。錦織然り、リヨ然り、生徒さんたち然り…。そういう人と比べたら、自分は遠いなって思うのも自然だと思う。

でも、実際心が一番近いのはトキだと思うんだよねぇ。言葉が完璧に通じなくても、ヘブンのそばで看病して、必死に伝えようとする姿勢があるのはトキだけ。だからこそ、もどかしさの中に確かな絆が芽生えているのを感じるし、その曖昧な距離感が逆に二人の関係を特別にしているように見えたなぁ。

今夜はかなり寒いトークでありませんでした！

大吉先生お休みのお知らせとかけて、ヘブンも学校をお休み中～という軽受けでした。
元気は元気らしいのですが、転んで顔をケガということで…青くなっちゃったんですかねぇ（汗）お大事になさってください…。

完全にそんな感じでしたよね(笑)

この曲、頭に浮かびましたよねぇ～！わかります！

しかも、基本的にはニュースの青枠表示や、放送変更や中止も少ないから、じっくりドラマを楽しみたいという方には、おすすめかもしれませんね♪

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ちょっと見逃してしまったという人も諦めないで！！

眠りについた後、小谷が怪談の本を開いた場面でトキが嬉しそうに声をかける、そのやり取りが微笑ましかったです。そして怪談ゆかりの地への誘いにトキが快諾すると、小谷は見舞いに来たのに声を弾ませてはしゃいでしまう。

その様子にヘブンが「シャラップ！」と怒鳴る展開は、病床の空気を壊された苛立ちが素直に出た感じでしたね。さらに松野家ではサワが小谷の想いを伝え、家族が跡取りの可能性に浮き立つ様子も描かれ、後半は人間模様が一気に動き出した印象です。言葉が通じきらないもどかしさが残る中で、次回が楽しみですね。

次のお話も、一緒に物語を追いかけていきましょうね♪